KKRパートナー/プライベート・エクイティ・グループ マイケル・カルバート
ダラーゼネラル再生の立役者に聞く!“障壁”を取り除けば、ヒトは前進できる
小売業の課題は世界共通
──さて、日本の小売市場をどのように見ていますか?
カルバート 小売業への投資家として、世界各国の市場において、何がうまく行っていて、何がうまくいっていないのか、ということを学ぶ機会は多くあります。今は世界で同じような問題に直面して苦しんでいる状況ではないでしょうか。つまり、要求レベルが高く、支出に対して慎重な態度をとる消費者と向き合わなければいけないということです。それに加えて、どの企業も成長の機会をねらっており、競争環境が厳しくなっている状況です。
私の結論としては、小売業は以前にも増して多くの価値を、それも革新的なかたちでお客に提供しなければいけない。そうしなければ、需要を創造していくことはできないからです。
ほんのひと握りの例外を除いて、小売業は同じような状況に置かれているのではないでしょうか。
──日本の小売業への投資も検討していますか?
カルバート 投資は、長い時間をかけてじっくりするものだと考えています。今すぐ投資に結びつかなくても、時間をかけて経営者の方々とコミュニケーションを図り、チャンスが巡ってきたら実際に投資をするということです。
私は小売業の投資家としてアメリカ市場の情報を持っている一方、日本の商慣行で興味深いものもあります。日本の小売市場で起きていることについて、お互いに学び合うことはできると思います。
──今後、激しい競争の中で勝ち残る企業の条件とは何でしょうか?
カルバート 将来的に勝ち残る企業というのは、革新的な企業だと思います。では革新はどこから生まれるかというと、それは企業文化です。企業文化とは、もとを辿れば結局はヒトに行きつくことになります。
消費者の要求レベルが高くなる中で、小売業はより多く、よりよいものを提供していかなければいけません。繰り返しになりますがそうした状況に太刀打ちできる企業になるためには、ヒトがいちばん大事だと思っています。