東武鉄道、東武ストアのTOB開始、完全子会社化へ
東武鉄道は8月1日、東武ストアへの株式公開買い付け(TOB)を開始した。同社は東武ストアの株式の29.40%を保有する第2位株主だが、33.42%を保有する丸紅などから株式を買い取り、完全子会社化する。
東武ストアの業績は低迷しているが、今後駅ビルの改装や鉄道の立体交差化によって生まれる空きスペースに東武ストアをテナント誘致するなどして、百貨店、コンビニエンスストアなどを含め東武グループ全体として流通事業の強化を図る。
丸紅はTOBに応じる意向で、資本関係を解消した後も東武ストアへの商品供給や役員の派遣などを続ける。
買い付け期間は9月11日までで、買い付け価格は1株3939円。予定の株式数を買い付けた場合の総額は約176億円となる。
東武ストアと丸紅は2003年に資本業務提携した。東武ストアの2018年2月期の連結業績は、売上高が前期比0.3%減の836億円、営業利益が19.4%減の10億円で、2期連続の営業減益だった。