大黒天物産、第1四半期は営業・経常利益が30%超の減少

大黒天物産(岡山県)が10月14日に発表した2026年5月期第1四半期決算(連結2025年6月1日~8月31日)は、売上高が前年同期比8.7%増の789億4,700万円と好調だったが、営業利益が36.7%減の16億7,300万円、経常利益が32.7%減の18億200万円となり、営業・経常利益は大幅に減少した。
第1四半期は、顧客に「安くて新鮮で美味しい商品」を提供するため、ESLP(エブリデイ・セーム・ロープライス)による地域最安値価格を目指したことに加え、自社開発商品の中身を徹底的に分析して改良を重ねた「高品質・低価格」を前面に打ち出した展開を行った。また、自社物流の構築による物流コストの削減、産地からの最短定温物流実現による生鮮食品の鮮度向上も推進した。
高速多店舗化出店を継続して掲げ、店舗数の増加によって中国と関西の両センターの稼働率を上げることでコスト削減を実現するため、第1四半期には、滋賀県、兵庫県、三重県、福岡県、新潟県にそれぞれ1店舗の計5店舗を出店。そのうち1店舗は100%センター供給店舗フォーマット(SFO店舗)の出店で、出店コストと店舗運営コストの削減を実現している。
連結ベースの売上総利益率が23.03%と0.25ポイント低下したことから、売上総利益は12億7,700万円増の181億8,000万円にとどまり、一方、販管費は22億4,700万円増の165億700万円と膨らみ、営業利益を圧迫。営業利益は前年同期に比べて9億7,000万円減少した。
2026年5月期の連結業績については、売上高で6.8%増の3,129億円、営業利益で5.0%増の103億円、経常利益で3.1%増の104億円を見通し、第2四半期以降で利益を回復する。





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