北雄ラッキー、中間決算は利益回復

北雄ラッキー(北海道)が10月10日に発表した2026年2月期第2四半期決算(非連結2025年3月1日~8月31日)は、売上高が前年同期比1.9%増の184億8,300万円、営業利益が92.4%増の5,700万円、経常利益が4,700万円(前年同期0万円)となり、営業・経常利益は回復した。
上期は、2024年2月期から2026年2月期までの中期3ケ年経営計画を踏まえ、①差別化戦略としての6MD商品の強化(6MD商品政策の推進)、②来店頻度向上を目的とする販売力の強化、③マーケティング力強化によるファミリー顧客層の拡大、④ラッキー生鮮・デリカセンターの稼働に伴う商品供給の拡大と体制の確立、⑤ローコスト運営の徹底と業務効率の改善による生産性の向上、⑥財務体質の強化、に重点を置いて営業活動を行った。
商品政策では、「テイスティラッキー」(高品質商品)と「ナチュラルラッキー」(オーガニック食材など)に重点を置き、競合他社との優位性確保に努めたほか、従来のチラシ販促に加え、店頭でのメニュー提案動画の配信やSNSを使った情報発信を組み合わせることで、ストアロイヤリティの向上を目指した。
また、フードコーディネート部を中心とする新商品開発や、順次実施している店舗改装では、手に取りやすく買い回りしやすい売場づくりを行うことに注力。商品の自動発注など業務の自動化と労働時間の最適化にも取り組んだ。
売上総利益率は27.2%で0.4ポイント減少したが、売上総利益に営業収入を加えた営業総利益が1,700万円増加。
販管費は、雑給で3,700万円、減価償却費で2,800万円、水道光熱費で1,800万円、配送費で1,300万円増加したが、賞与引当金繰入額が5,700万円、給料・手当が3,500万円、退職給付費用が1,600万円減少し、他科目を加えた合計では1,000万円減の50億9,300万円を計上。営業利益は2,700万円増加した。
2026年2月期の業績については、売上高で2.7%増の379億円、営業利益で75.7%増の4億2,700万円、経常利益で95.1%増の4億円を予想。利益の大幅回復を見通した。





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