アスクル、EC基幹システムを「SAP S/4HANA」に移行 顧客サービス向上と業務効率化を目指す


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(アスクル ニュースリリースより)

 アスクル(東京都)は9月17日、事業所向け通販サービス「ASKUL」と一般消費者向け通販サービス「LOHACO」の受注・出荷・請求処理を含むEC基幹システムを、顧客により高度なサービスを提供するため、従来の「SAP ECC」から「SAP S/4HANA」へ移行したと発表した。

 SAP S/4HANAは、企業の受注・出荷・請求・会計などの業務を統合管理できるソリューションで、部署ごとに分かれていた情報をリアルタイムで連携できる。これにより業務の正確性と処理速度が向上し、組織全体の業務最適化にもつながると期待される。

 アスクルでは、このシステムをマーチャンダイジングや物流、顧客体験のDX推進基盤として活用し、さらなる業務改革や社会インフラ機能の強化を目指す。

 一般的に基幹システムの移行では少なくとも2~3日程度の業務停止(ダウンタイム)が必要とされるが、アスクルでは膨大なデータ量とトランザクションを抱えつつ、サイト稼働を維持しながら21時間で移行を完了した。

 長年蓄積してきたデータや複雑な業務プロセスを踏まえ、綿密な準備と検証を行った結果、24時間365日稼働するEC基幹システムでの移行を最小限のダウンタイムで実現できたという。

 同社は今後も、バリューチェーン全体でデジタル技術を活用し、社会課題の解決につながる価値創造を推進していくとしている。

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