中国物価は横ばい=デフレ懸念根強く―7月

時事通信社

中国・北京の食料品店と買い物客
〔写真説明〕10日、中国・北京の食料品店と買い物客(EPA時事)

 【北京時事】中国国家統計局が9日発表した7月の消費者物価指数(CPI)は、前年同月比で横ばいだった。食品価格の値下がりを背景に前月から0.1ポイント低下。根強いデフレ懸念が改めて示された。

 中国の物価に大きく影響する豚肉価格は前年同月比9.5%低下。マイナス幅は6月の8.5%から拡大した。卵の値段も11.2%の大幅な値下がり。価格変動の激しい食品とエネルギーを除いたコアインフレ指数は0.8%の上昇だった。 

 中国では不動産不況を背景に景気の冷え込みが長期化。対外貿易摩擦の高まりを受けて、各メーカーが国内販売を強化した影響もあり、物価は構造的に上がりにくい状況となっている。1~7月の物価変動幅は前年同期比0.1%のマイナスだった。

 統計局が同時に発表した卸売物価指数(PPI)は前年同月比3.6%低下。前年割れは2年10カ月連続となる。

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