大黒天物産、本決算は増収増益で好調

大黒天物産(岡山県)が7月10日に発表した2025年5月期決算(連結2024年6月1日~2025年5月31日)は、売上高が前期比8.5%増の2,929億4,000万円、営業利益が4.9%増の98億1,200万円、経常利益が5.7%増の100億8,800万円、当期純利益が7.4%増の67億7,400万円となり、増収増益で着地した。
連結財政状態については、総資産が120億5,100万円増の1,164億300万円、純資産が55億6,800万円増の610億6,400万円、自己資本比率は0.7ポイント下げて52.3%とした。
連結会計年度は「魅力ある店づくり6項目」(①価格、②品質、③売場、④活気、⑤ 環境整備、⑥接客)を徹底。また、「安くて新鮮で美味しい商品」を提供するため、ESLP(エブリデイ・セーム・ロープライス)による地域最安値価格を目指したほか、自社開発商品の中身を徹底的に分析し、改良を重ねた高品質・低価格な商品「D-PRIDE」を前面に打ち出した展開を進めた。
自社物流の構築による物流コストの削減、産地からの最短定温物流実現による生鮮食品の鮮度向上も推進し、成長戦略として高速多店舗化出店を掲げ、店舗数の増加によって中国・関西の両センターの稼働率を上げることにも努めた。
店舗の出店については19店舗を出店。うち1店舗は100%センター供給店舗フォーマット(SFO店舗)としたことで、従来の店舗と比べて出店コストと店舗運営コストの削減を実現。高速多店舗化出店を進めていく中で、前年度は佐賀県への初出店、当年度は富山県への初出店し、出店エリアの拡大も同時に進めた。また、既存店舗の活性化を図るため、2店舗の建替えと7店舗の改装を行った。
売上総利益率が約0.4ポイント改善して23.46%となったことで、売上総利益は64億1,600万円増の687億2,300万円を計上。販管費は59億5,600万円増えたが、売上総利益の増加額が販管費の増加額を吸収し、営業利益で4億6,000万円増やした。
2026年5月期の連結業績については、売上高で6.8%増の3,129億円、営業利益で5.0%増の103億円、経常利益で3.1%増の104億円を計画した。





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