中国物価、0.1%上昇=5カ月ぶりプラス―6月

時事通信社

北京のスーパーで、買い物をする女性客
〔写真説明〕北京のスーパーで、買い物をする女性客(EPA時事)

 【北京時事】中国国家統計局が9日発表した6月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比0.1%上昇だった。市場予想を上回り、5カ月ぶりにプラスに転じた。ただ景気回復の足取りは弱く、個人消費も低調で、物価下落圧力が弱まる傾向が続くかは不透明だ。 

 ガソリンなど交通用燃料が10.8%低下。落ち込み幅は前月(12.9%)から縮小し、物価全体の上昇につながった。中東情勢の緊迫化を受けた原油相場の一時的な高騰が影響した。

 価格変動の激しい食品とエネルギーを除いたコアインフレ率は0.7%と、前月(0.6%)から上昇した。

 同時に発表された6月の卸売物価指数(PPI)は前年同月比3.6%低下。前年割れは2年9カ月連続で、マイナス幅も前月から0.3ポイント広がった。

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