5月経常黒字、3兆4364億円=資源安で貿易赤字縮小―財務省

時事通信社

横浜市内にある横浜港本牧ふ頭のコンテナターミナル
〔写真説明〕横浜市内にある横浜港本牧ふ頭のコンテナターミナル(資料写真)

 財務省が8日発表した5月の国際収支速報によると、海外とのモノやサービスの取引、投資収益の状況を示す経常収支は3兆4364億円の黒字だった。黒字は4カ月連続で、5月として過去最大。資源価格の下落により貿易赤字が縮小したことが主な要因となった。 

 輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は5223億円の赤字(前年同月は1兆980億円の赤字)。輸出額は、自動車や鉄鋼が減少し前年同月比1.4%減の8兆344億円。輸入額は、原油や石炭などの価格下落に伴い7.5%減の8兆5568億円だった。

 配当金や利子収支を示す第1次所得収支は2.7%減の4兆2555億円の黒字。円高や海外金利の低下を受けて債券利子の受取額が減るなど、証券投資収益の黒字幅が縮小した。

 サービス収支は2011億円の黒字(同516億円の赤字)。訪日客の増加を背景に、旅行収支が5月として過去最大の黒字となった。知的財産権等使用料も支払時期のずれなどで黒字幅が拡大した。

関連記事ランキング

関連キーワードの記事を探す

© 2025 by Diamond Retail Media

興味のあるジャンルや業態を選択いただければ
DCSオンライントップページにおすすめの記事が表示されます。

ジャンル
業態