静鉄ストア、掛川店・藤枝駅南店で最新店頭ソリューションを段階的に導入へ


 静岡県中部を中心にスーパーマーケット「しずてつストア」を展開する静鉄ストア(静岡県)は、2025年7月より「しずてつストア掛川店」および「しずてつストア藤枝駅南店」を皮切りに、最新の店頭ソリューションである「ピピットセルフ」「サイネージ付きお掃除ロボ」「店舗サイネージ」を段階的に導入する。

 この施策は、中長期的なDX戦略の一環として掲げられており、「お客様により楽しく快適な買物体験を提供する」とともに「従業員の働きやすさ向上」を図ることを目的としている。

しずてつストアが導入する「ピピットセルフ」
ピピットセルフ(静鉄ストア ニュースリリースより)

 「ピピットセルフ」は、専用アプリのスマホスキャナで商品を読み取り、最後に専用精算機で一括会計を行うセルフレジシステム。直感的な操作が可能で、あらゆる年齢層に対応した設計となっており、混雑緩和や待機時間削減、レジ業務の効率化を実現する。

 掛川店には7月2日、藤枝駅南店には7月9日に導入予定だ。

 「お掃除サイネージ」は、自動走行型清掃ロボットにデジタルサイネージを搭載した新しい店内プロモーションツール。ロボットが清掃を行いながら商品情報やキャンペーン案内を動的に訴求し、クリンリネスの維持とともに自然な形で顧客の目を引き、購買意欲を喚起する。

しずてつストアが導入する「お掃除サイネージPoc(概念実証)」
お掃除サイネージPoc(概念実証) (静鉄ストア ニュースリリースより)

 今後は、お掃除ロボットの走行データを分析し、店内の販促効率の最適化にもつなげていく方針だ。掛川店では7月2日にテスト導入を行い、藤枝駅南店には8月20日頃に導入テストを実施する予定である。

 「店舗サイネージ」は、売場を「伝えるメディア」へと進化させるデジタルサイネージ。商品情報やLINEミニアプリ連動企画などをタイムリーに配信し、時間帯や季節に応じたコンテンツを本部で一括管理・運用することで、顧客への情報提供と従業員のPOPなどの貼り替え業務の削減を図る。

しずてつストアが導入する「店舗サイネージ」
店舗サイネージ(静鉄ストア ニュースリリースより)

 掛川店には6月20日、藤枝駅南店には6月26日に既に導入されており、今後は効果測定やターゲティング精度の向上にも取り組み、よりパーソナライズされた販促施策の実現を目指す。

 これらの取り組みは単なる機器導入にとどまらず、顧客にとってより楽しい店舗体験を創出するとともに、現場オペレーションの効率化や蓄積データの活用による経営意思決定の高度化を目指している。

 静鉄ストアは今後も、テクノロジーとリアル店舗の融合を通じて「『質の良さ』で地域No.1のスーパーマーケット」の実現を目指すとしている。

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