米GDP、0.5%減に下方修正=個人消費の減速鮮明―1~3月期確定値

時事通信社

人や車が行き交う米ニューヨーク・マンハッタンのタイムズスクエア
〔写真説明〕人や車が行き交う米ニューヨーク・マンハッタンのタイムズスクエア=3月22日(AFP時事)

 【ワシントン時事】米商務省が26日発表した2025年1~3月期の実質GDP(国内総生産)確定値は、季節調整済み年率換算で前期比0.5%減だった。個人消費が大きく引き下げられ、改定値(0.2%減)から下方修正された。市場予想(0.2%減)も下回った。

 トランプ政権による関税引き上げを控え、駆け込みで輸入が急増したことが響き、3年ぶりのマイナス成長。内需自体の伸びはプラスで、景気は底堅さを保つが、経済の柱である個人消費の減速が鮮明となった。 

 GDPの約7割を占める個人消費は0.5%増と、伸びは改定値(1.2%増)から大幅に下げられた。住宅投資も1.3%減(改定値0.6%減)と下方修正された。一方、設備投資は10.3%増で変わらずだった。輸入は37.9%増(42.6%増)へ引き下げられた。  

◇1~3月期の米GDP確定値
国内総生産(GDP)  ▲0.5(▲0.2)
個人消費支出       0.5( 1.2)
設備投資        10.3(10.3)
住宅投資        ▲1.3(▲0.6)
 輸出           0.4( 2.4)
輸入          37.9(42.6)
政府支出        ▲0.6(▲0.7)
国内最終需要       1.5( 2.0)
PCE          3.7( 3.6)
PCEコア        3.5( 3.4)

(注)増減は季節調整済み前期比年率(%)、▲はマイナスまたは低下、カッコ内は改定値 

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