サツドラHD、本決算は増収・2ケタ増益を達成


 サツドラホールディングス(北海道)が6月20日に発表した2025年5月期決算(連結2024年5月16日~2025年5月15日)は、売上高が前期比4.9%増の1,001億7,400万円、営業利益が21.0%増の16億7,500万円、経常利益が23.4%増の16億4,800万円、純利益が63.1%増の7億6,700万円となり、増収によって1,000億円を突破し、2ケタ増益を果たした。

 連結財政状態については、総資産が12億8,900万円増の461億9,400万円、純資産が6億8,200万円増の99億2,200万円、自己資本比率は0.9ポイント上昇して21.2%となった。

 連結売上高の98%超を占めるリテール事業は、売上高で4.6%増の984億3,900万円、セグメント利益で16.0%増の15 億3,200万円を達成した。

 ドラッグストアフォーマット店舗においては、ESLPを中心とする価格戦略を推進したことで集客力がアップし、作業平準化によって業務効率が改善。また、生鮮食品を含めたラインロビングの強化によって、商品カテゴリーの拡大を進めたほか、サツドラ公式アプリを活用したデジタルマーケティングの推進にも積極的に取り組んだ。

 同フォーマットについては、物価上昇による生活防衛意識の高まりを受け、1人当たりの買上点数は減少したが、商品単価の上昇やビューティケアの伸長、店舗数の純増などで増収につなげた。

 また、インバウンドフォーマットについては訪日外国人観光客の需要を取り込んだことで増収となり、調剤薬局は新たに開設した調剤併設薬局が増収に寄与した。

 連結ベースの売上総利益率は0.89ポイント改善して25.55%となったことで、売上総利益は20億3,500万円増の255億49,200万円に伸長。一方、販管費は17億4,400万円増えて239億1,700万円となったが、売上総利益の増加分が販管費の増加分を吸収し、営業利益を前期より2億9,100万円増やした。

 2026年5月期の連結業績については、売上高で1.8%増の1,020億円、営業利益で7.5%増の18億円、経常利益で3.1%増の17億円を計画した。

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