ハンズマン、第3四半期決算は利益が大幅回復

ハンズマン(宮崎県)が5月12日に発表した2025年6月期第3四半期決算(非連結2024年7月1日~2025年3月31日)は、売上高が前年同期比1.7%増の255億2,100万円、営業利益が30.1%増の8億1,000万円、経常利益が26.6%増の9億9,100万円となり、利益は前年同期の大幅減から大きく回復した。
第3四半期累計期間は、原材料高や円安を背景に、取引先による商品の廃番や値上げが多発。それに替わる商品の探究や新規開発に注力することで、可能な限り商品の継続販売と販売価格の維持に努めた。また、DIYアドバイザー資格取得者の大幅な増員を果たし、店舗接客におけるコンサルティング販売能力を向上させた。
これらの施策が功を奏し、既存店の来店客数は前年同期比4.1%減となったが、客単価が2.4%増となり、既存店売上高は1.8%減まで回復。また、松原店の通期実績を含む全店ベースの来店客数は1.5%減、客単価は3.2%増となり、全店売上高では増収を達成した。
部門別売上高では、DIY用品が1.4%増の138億8,100万円、家庭用品が2.9%増の81億6,600万円、カー・レジャー用品が0.1%増の34億7,400万円となり、3部門とも前年同期をクリアした。
利益については、売上総利益率が0.36ポイント低下して31.65%となったが、売上高が増加したことにより、売上総利益は0.6%増(4,400万円増)の80億7,700万円に伸長。また、販管費が1.9%減(1億4,300万円減)の72億6,700万円に圧縮されたことで、営業利益を1億8,800万円増やした。
2025年6月期の業績については、売上高で5.2%増の358億8,000万円、営業利益で49.5%増の13億円、経常利益で43.3%増の15億6.500万円、純利益で34.4%増の10億6,000万円を見通し、増収・2ケタ増益の決算となる模様。





食品小売バイヤー55人が答える2024年と25年の商品政策!粗利確保、差別化策で変化が!