コメリ、第3四半期決算は増収増益で復調
コメリ(新潟県)が1月29日に発表した2025年3月期第3四半期決算(連結2024年4月1日~12月31日)は、営業収益が前年同期比2.1%増の2,960億円、営業利益が2.4%増の205億円、経常利益は0.9%増の203億円となり、前年同期の減収・2ケタ減益から復調した。
第3四半期連結累計期間、売上高伸長率が最も高かった商品部門が4.9%増589億6,400万円の「日用品・家電・カー・レジャー用品」。猛暑の影響でエアコン・扇風機などの夏物季節品が好調だったことに加え、防災需要の高まりで水缶などの防災用品が堅調に推移。センサーライトや新商品の展開を強化しているカー用品・レジャー用品も好調だった。
「工具・金物・作業用品」も、プロ向けの消耗品であるネジ・電材などの販売が堅調で、防災意識の高まりを背景に家具固定ポールなどの需要も増加し、3.5%増の538億6,200万円を売上げた。
売上高構成比が最も高い「園芸・農業・ペット用品」については、春先好調だった園芸資材が、残暑で秋の動きにブレーキがかかったが、農業者向けの肥料・農薬・刈払機が堅調に推移。また、米不足の影響を受けて贈答用米袋や玄米保冷庫の需要が増加し、昨年実施した価格改定の反動を受けたペット用品は低調に推移。その結果、1.2%増の917億3,500万円にとどまった。
第3四半期連結累計期間は、PB商品の開発を積極的に進めたこともあり、売上高構成比は0.32ポイントアップの48.5%。売上総利益率は0.1ポイント改善して31.65%となり、営業収入を加えた営業総利益は23億4,900万円増加。営業総利益増加分が販管費18億5,800万円増を吸収して、営業利益を4億9,100万円増やした。
2025年3月期の連結業績については、営業収益計画が未達となったこともあり、業績予想を修正、営業収益は前回予想から80億円減の3,800億円(前期比2.5%増)、営業利益で18億円減の225億円(1.9%増)、経常利益で22億円減の223億円(0.4%増)、純利益で17億円減の135億円(1.5%減)を見込んでいる。