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11月の中国輸入、3.9%減=内需冷え込み響く

中国・江蘇省連雲港市の港に積み上げられた輸送用コンテナ
〔写真説明〕中国・江蘇省連雲港市の港に積み上げられた輸送用コンテナ=1月12日(AFP時事)

【北京時事】中国税関総署が10日発表した11月の貿易統計によると、輸入は前年同月比3.9%減だった。マイナスは2カ月連続で、落ち込み幅は前月の2.3%から拡大。不動産不況を背景に長引く内需低迷を示した。輸出も6.7%増と市場予想を下回った。

 中国政府は9月以降、金融緩和など景気刺激策を強化しており、市場では輸入がプラスに転じるとの見方もあった。しかし、下げ幅は2月以来9カ月ぶりの大きさとなった。 

 輸出は、対中関税の大幅引き上げ方針を掲げるトランプ次期米政権の発足を前に、市場の一部では2桁プラスと予想されていたが、低調な伸びにとどまった。国・地域別では、米国向けが8.0%増、日本向けは6.3%増。

 輸出から輸入を差し引いた貿易収支は974億4000万ドル(約15兆円)の黒字と、前年同月から拡大した。

 1~11月の輸出は前年同期比5.4%増、輸入は1.2%増だった。