10月経常黒字、13%減=サービス収支が赤字転換―財務省

時事通信社
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東京港の青海コンテナ埠頭
〔写真説明〕東京港の青海コンテナ埠頭=8月16日、東京都内(EPA時事、資料写真)

 財務省が9日発表した10月の国際収支速報によると、海外とのモノやサービスの取引、投資収益の状況を示す経常収支は2兆4569億円の黒字だった。21カ月連続の黒字だが、前年同月比では13.0%減少。サービス収支が赤字に転換したことが響いた。

 サービス収支は1590億円の赤字(前年同月は4494億円の黒字)。前年同月に化学製薬分野で多額の受け取りがあった知的財産権等使用料の黒字幅縮小が影響した。一方、訪日客の増加で旅行収支は10月として過去最大となる5087億円の黒字だった。

 輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は1557億円の赤字(同4874億円の赤字)だった。輸出額は半導体等製造装置や医薬品が好調で2.9%増の9兆3655億円。輸入額は電算機類などが伸びたが、原油価格の下落で0.7%減の9兆5212億円だった。

 配当金や利子収支を示す第1次所得収支は3兆2541億円の黒字。証券投資収益が好調で1.8%増加し、10月としては過去最大だった。

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