アインHD、上期は2ケタ増収も2ケタ減益
アインホールディングス(北海道)が12月6日に発表した2025年4月期第2四半期決算(連結2024年5月1日~10月31日)は、売上高が前年同期比10.9%増の2,148億円、営業利益は32.9%減の58億円、経常利益は32.1%減の63億円となり、2ケタ増収・2ケタ減益で上期を折り返した。
ファーマシー事業の上期の売上高は7.6%増の1,864億3,900万円。一方、売上総利益が22億9,000万円減(11.4%減)となり、販管費が5億3,400万円増えたことから、セグメント営業利益は28億2,300万円減(23.6%減)の91億1,600万円となった。売上高の伸長は、高額医薬品の処方によって処方箋単価が上昇したことに加え、かかりつけ薬剤師・薬局としての機能強化や待ち時間短縮などのサービス向上で処方箋枚数が増えたことによる。
リテール事業の売上高は54.3%増の228億8,500万円、売上総利益は81.4%増の102億9,300万円と大きく伸長し、倍近く増えた販管費81億1,400万円を吸収。セグメント営業利益は28.1%増の16億7,900万円を達成した。
リテール事業のコスメティックストア「アインズ&トルべ」(83店舗)は、コスメを中心とした独自性のある商品構成やアジアンコスメの独占・先行販売を行うなど差別化を推進。また、8月にはインテリアショップ「Francfranc」(160店舗)がグループ入りし、売上高伸長に大きく寄与。今後は、既存店の客数が堅調に推移している「アインズ&トルべ」と、「Francfranc」の双方の強みを活かしたシナジーを発揮し、商品力の強化や魅力的な売場づくりを行っていく。
2025年4月期の連結業績については、売上高で13.4%増の4,535億円、営業利益で5.2%減の193億6,000万円、経常利益で6.4%減の200億円、当期純利益で12.3%減の100億円と、2ケタ増益も減益を予想した。