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PPIH、第1四半期は営業2ケタ増益・経常減益

ドンキホーテ外観ロゴ

 パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(東京都)が11月11日に発表した2025年6月期第1四半期決算(連結2024年7月1日~9月30日)は、売上高が前年同期比8.1%増の5,505億円、営業利益が24.9%増の410億円、経常利益が11.0%減の321億円で着地した。経常減益は、前年同期の為替差益30億5,400万円がなくなり、今期第1四半期に98億7,200万円の為替差損を計上したため、40億円ほど減少した。

 ドン・キホーテなどを展開するDS事業の売上高は3,545億円(前年同期比300億円増)、営業利益は271億円(81億円増)。

 外国からの顧客による免税売上は351億円(139億円増)となり、引き続き伸長。キャリーケースや雑貨小物などを中心に売上を伸ばした。また、免税以外の売上は、メディア露出の強化やマーケティング戦略、価格戦略などで伸長し、majica会員の売上比率は4.1ポイントアップして48.0%へ拡大。その結果、既存店売上が6.9%増となり、連結増収に寄与した。

 PB/OEM商品の売上は743億円(144億円増)。免税売上の増加や外出需要、季節需要を捉えたMD戦略が奏功して粗利益率向上に寄与。売上総利益率は1.4ポイント改善して28.2%まで高まった。

 一方、販管費については、水道光熱費、免税対応などによる人件費、決済手数料の増加で増額となったが、売上の伸長などで販管費率は0.5ポイントダウンして20.5%に低下し、予算も下回った。

 ユニー事業については、売上高が1,143億円(18億円増)。水道光熱費の増額などで営業利益は9億円減の63億円となったが、第2四半期以降は非食品で改善を進め、今期末は増益での着地を見込んでいる。また、食品の価格戦略を進めたことから売上と集客に改善がみられたほか、PB/OEM商品の売上が40億円増の277億円と伸長したことから、既存店売上高は1.8%増となった。

 2025年6月期の連結業績については、売上高で6.0%増の2兆2,200億円、営業利益で7.0%増の1,500億円、経常利益で8.9%減の1,354億円を計画した。