内閣府が8日発表した9月の景気動向指数(2020年=100)速報値は、景気の現状を示す一致指数が前月比1.7ポイント高い115.7となった。8月に台風10号の影響で自動車工場が稼働停止するなどした反動が主因で、2カ月ぶりの改善。基調判断は「下げ止まりを示している」に据え置いた。
速報段階で反映させた8系列の経済指標のうち5系列がプラスに寄与した。台風10号の影響がなくなり自動車の生産や出荷が伸びたほか、鉄鋼の出荷見合わせも解消。暑さを背景にエアコンの生産、出荷も好調だった。一方、商業販売額(小売業)などはマイナスだった。
数カ月先の景気を示す先行指数も2.5ポイント高い109.4となり、2カ月ぶりのプラスとなった。