アクシアルリテイリング、上期減益も通期増益を計画
アクシアルリテイリング(新潟県)が11月5日に発表した2025年3月期第2四半期決算(連結2024年4月1日~9月30日)は、売上高が前年同期比3.9%増の1,378億円となったが、営業利益で6.3%減の58億円、経常利益で6.2%減の59億円となり、増収減益で上期を折り返した。
スーパーマーケット事業の売上高は4.0%増の1,375億3,100万円、営業利益は4.4%減の56億7,700万円。店舗売上高については4.0%増の1,359億5,900万円と堅調に推移した。
上期は、青果・精肉相場の高騰、水産では主力魚種の漁獲量減少などで、生鮮品は全般的に高値で推移。原料原価の高騰に対応した販売価格の設定変更によって1品単価の上昇と買上点数の減少はあったものの、普段使いの商品を中心にESLP(Everyday Same Low Price)を推進し、PB商品で値頃感、価格に見合った価値、独自性を提供したほか、惣菜の幅広い品揃えなどが来店動機につながり、客数は前年同期に比べて増加。既存店売上高1.6%増、全店ベース3.4%増につながった。
売上総利益については、原料原価の上昇はあったものの、低値入の売価政策などによって13億2,800万円増えたが、売上総利益率は0.14ポイントダウンの29.13%。一方、賃上げ実施と社会保険料の負担増加、新規採用などで人件費が増え、販管費は17億2,000万円増加。その結果、営業利益は前年同期に比べて3億9,100万円減少した。
なお、2025年3月期の連結業績については、売上高で3.6%増の2,800億円、営業利益で2.7%増の121億円、経常利益で1.4%増の125億円を見込み、増収増益を計画した。