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8月の中国輸入、0.5%増=内需低迷で予想下回る

中国・江蘇省連雲港市の港に積み上げられた輸送用コンテナ
〔写真説明〕中国・江蘇省連雲港市の港に積み上げられた輸送用コンテナ=1月12日(AFP時事)

 【北京時事】中国税関総署が10日発表した8月の貿易統計によると、輸入は前年同月比0.5%増にとどまった。景気が冷え込み、内需が低迷する中、伸びは前月の7.2%増から大幅に鈍化。市場予想(2.0%増、ロイター通信調べ)にも届かなかった。

 中国では家計の主要な資産である不動産の価格下落に歯止めがかからず、個人消費も冷え込んでいる。

 一方、輸出は8.7%増と好調で、市場予想(6.5%増)も上回った。プラスは5カ月連続。国・地域別では、欧州連合(EU)向けが13.4%増と大きく伸びた。品目別では自動車が急増。EUは中国製電気自動車(EV)に対する関税を近く本格的に引き上げる方針を示しており、駆け込みで輸出が増えた可能性がある。 

 ウクライナ侵攻で西側諸国の経済制裁を受けるロシア向けの輸出は10.4%増、輸入は0.8%減。日本への輸出は0.5%増、輸入は1.3%減だった。