PPIH、本決算は売上高2兆円突破で2ケタ増益
パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(東京都)が8月16日に発表した2024年6月期決算(連結2023年7月1日~2024年6月30日)は、売上高が前期比8.2%増の2兆950億円、営業利益が33.2%増の1,401億円、経常利益が34.0%増の1,487億円、当期純利益が34.1%増の887億円で着地した。
2024年6月期は、売上高が2兆円を突破し、営業利益は30%超の伸びをみせ、35期連続の増収・営業増益を達成。当期純利益は初めて800億円を超えた。
売上高については、インバウンド効果やPB・OEM商品の伸長、プロモーション強化、国内外36店舗の出店、majica会員数1,500万人突破、会員限定の価格戦略とキャンペーン施策などが功を奏し、国内リテールを中心に売上高を大きく伸ばし、2兆円を超えた。
売上総利益は10.4%増の6,629億円。顧客の心をつかむ新たな商品開発やPB・OEM商品の拡大、在庫状況の適正化による回転率の改善がサムシングニューにつながる好循環となり、売上総利益率は0.6ポイント改善して31.6%となった。一方、販管費は5.6%増の5,227億円。売上構成比で前期の25.6%から24.9%に0.7ポイント改善。大幅な営業増益を果たした。
DS事業は、売上高が前期より1,411億円増の1兆3,186億円、営業利益は304億円増の860億円。既存店売上が10.1%増と2ケタ伸長したことに加え、粗利益率が0.9ポイント改善して27.3%となり収益性が向上。また、24店舗の新規出店や人財投資で販管費は増えたが、予算内でコントロールし、販管費率は売上伸長や水道光熱費の減少などで0.9ポイント改善した。
GMS事業は、売上高が前期比5億円増の4,624億円、営業利益は62億円増の342億円。営業利益率は1.3ポイント改善して7.4%となり高収益体質を維持した。既存店売上は1.0%増、既存店粗利益率は0.2ポイント改善して27.1%。販管費は、広告宣伝やmajica関連の販促強化で費用は増加したが、人財配置の適正化や水道光熱費の減少で前期より40億円減少。販管費率で0.9ポイント改善した。
2025年6月期の連結業績については、売上高で6.0%増の2兆2,200億円、営業利益で7.0%増の1,500億円、経常利益で8.9%減の1,354億円を予想した。