アクシアルリテイリング、第1四半期は増収も営業・経常は減益
8月6日にアクシアルリテイリング(新潟県)が発表した2025年3月期第1四半期決算(連結2024年4月1日~6月30日)は、売上高が前年同期比4.3%増の665億円、営業利益が6.0%減の26億円、経常利益は4.2%減の27億円で、2024年度は増収減益からのスタートとなった。
第1四半期連結累計期間のスーパーマーケット事業の売上高は4.4%増の663億円、営業利益は4.2%減の25億円。全店ベースでの売上高が4.3%増、既存店ベースでの1.2%増が増収に寄与した。
売上高については、生鮮品全般が相場の高騰や主力魚種漁獲高減少によって高値で推移。原料原価の高騰を受けての販売価格設定によって1品単価の上昇と買上点数の減少はあったが、普段使いの商品を中心にESLP(Everyday Same Low Price)を推進し、客数は前年同期に比べて全店ベースで3.9%増となった。
一方、利益については、原料原価の上昇、低値入の売価政策が売上総利益率を前年同期の29.4%から29.0%に低下させたことに加え、賃上げ実施、新規採用、社会保険料負担の増加などで人件費が増加。販管費増加分(7億2,700万円)が売上総利益増加分(5億5,900万円)を1億6,800万円上回ったことが、営業減益に直結した。
なお、2025年3月期の連結業績については、売上高で3.6%増の2,800億円、営業利益で2.7%増の121億円、経常利益で1.4%増の125億円を予想し、増収増益を見込んでいる。