【北京時事】中国税関総署が7日発表した7月の貿易統計によると、輸出は前年同月比7.0%増だった。前年は2桁減となっており、反動増が出た。ただ、外需は鈍化しつつあるとされ、先行きには不透明感も漂う。輸入は7.2%増と、2カ月ぶりにプラスだった。
輸出の伸び率は前月から1.6ポイント低下。市場予想は前月を上回るとの見方が大勢だった。国別ではロシア向けが2.8%減と、2カ月ぶりのマイナス。
項目別では自動車が13.8%増と前月に続き好調だった。ただ、輸出を伸ばしている電気自動車(EV)に対しては、7月から欧州連合(EU)が関税を引き上げるなど輸入を制限する動きが急拡大。市場では「今年後半の中国の輸出は大きな圧力に直面する」(専門家)といった見方が広がっている。
輸入は集積回路が14.9%の大幅増。ロシアからの輸入は5.4%増えた。一方、対日輸入は4.9%減、対日輸出は6.0%減だった。