6月街角景気、4カ月ぶり改善=訪日客消費が好調―内閣府
内閣府が8日に発表した6月の景気ウオッチャー調査によると、街角の景況感を示す現状判断指数(季節調整値)は前月比1.3ポイント上昇の47.0と、4カ月ぶりに改善した。「インバウンド(訪日客)売り上げが過去最高」(近畿の百貨店)、「気温が高くなり、エアコンの販売量が増えている」(北陸の家電量販店)などの声が数多く寄せられた。
一方、「節約志向が高まっている」(南関東のスーパー)など、引き続き物価上昇や円安の影響を懸念する意見も聞かれた。基調判断は「緩やかな回復基調が続いているものの、このところ弱さが見られる」に据え置いた。
2~3カ月先の見通しを示す先行き判断指数(季節調整値)も、1.6ポイント高い47.9と4カ月ぶりに上昇した。夏の観光シーズンや定額減税の効果に期待感が示された。