中国発「ティームー」、米で人気じわり=消費者調査―報道

時事通信社
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Temu(ティームー)
(i-stock/Kenneth Cheung)

 【ニューヨーク時事】中国発ネット通販サイト「Temu(ティームー)」の米国での人気がじわりと広がっている。米ブルームバーグ通信が11日、英調査会社が4月に実施した消費者アンケート結果を基に報じた。米ネット競売サイト大手イーベイよりも利用が増え、将来的に最大手の米アマゾン・ドット・コムの脅威となる可能性がある。

 報道によると、米在住の1000人を対象とした調査で、34%の回答者がティームーで少なくとも月に1回は買い物をすると明らかにし、イーベイの29%を上回った。一方、アマゾンは75%超に上り、依然として圧倒的な地位を築いている。

 ティームーは2022年9月に米市場に参入。CM放映費の高さで知られる米最大のスポーツイベント、ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)の王座決定戦スーパーボウルや、SNS上の広告に巨額を投じているほか、アマゾンなどと比べ低価格で商品を提供する戦略を通じ、新興ながら存在感を高めている。

 ブルームバーグが挙げた別の調査結果によれば、米国ではアマゾンなどの通販サイトを起点に買い物を始める人が減り、検索エンジンで複数の選択肢を比べた上で購入するケースが増えている。こうした消費者行動の変化も、ティームーのような新興勢に追い風となりそうだ。

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