米貿易赤字、1年半ぶり高水準=8.7%増、輸入拡大で―4月
【ワシントン時事】米商務省が6日発表した4月の貿易統計(国際収支ベース、季節調整済み)によると、モノとサービスを合わせた貿易収支の赤字額は、前月比8.7%増の745億5800万ドル(約11兆6500億円)だった。赤字拡大は2カ月ぶりで、赤字幅は2022年10月以来1年半ぶりの高水準となった。
エネルギー高を背景に原油や石油製品の輸入が増加したほか、コンピューター関連なども膨らみ、赤字額を押し上げた。
輸入は2.4%増の3382億2500万ドルとなり、22年6月以来1年10カ月ぶりの大きさ。輸出は0.8%増の2636億6600万ドルだった。
国別のモノの赤字額(通関ベース、季節調整前)は、対中国が201億1000万ドルと前月から大きく拡大。対日本も66億7200万ドルと増加した。赤字額の上位は、中国、メキシコ、ベトナムと続き、日本は6位。
◇4月の米貿易赤字 【国際収支ベース(季節調整済み)】
4月 3月
モノ・サービス 74558 68582
モノ 99209 93347
【通関ベース(モノ、季節調整前)】
全体
(1)対中国 20110 17169
(2)対メキシコ 13666 14662
(3)対ベトナム 9213 8976
(6)対日本 6672 5410
(注)番号は4月の順位。単位は100万ドル