【北京時事】中国国家統計局が17日発表した4月の小売売上高は前年同月比2.3%増だった。伸びは加速するとの見方もあったが、前月から0.8ポイント縮小した。一方、鉱工業生産は6.7%増と、前月から2.2ポイント拡大した。消費の減速と生産の回復が鮮明になった。
小売売上高のうち、消費の柱となる自動車は5.6%減と落ち込みが目立つ。不動産不況を背景に、住宅需要を反映する建築・内装材料も4.5%のマイナスだった。政府は4月下旬に景気刺激策として車を買い替える際に補助金を支給すると発表している。
統計局の専門家は、足元の中国経済について「依然として多くの困難に直面している」との認識を示した。
幅広い投資動向を示す1~4月の都市部固定資産投資は前年同期比4.2%のプラス。不動産開発投資は9.8%の大幅マイナスだった。
同日発表された4月の住宅販売動向によると、主要70都市のうち、新築物件価格が前月から下がった都市の数は64と、全体の9割を超えた。前月は57だった。