【北京時事】中国税関総署が12日発表した3月の貿易統計によると、輸出は前年同月比7.5%減少した。昨年3月は2桁の伸びとなっており、その反動が出た。前年実績を割り込んだのは昨年10月以来、5カ月ぶり。輸入も1.9%減と、2カ月連続でマイナスとなった。
昨年3月は新型コロナウイルスの感染爆発が落ち着いたことで、一時的に経済活動が上向いた。ただ、その後は不動産不況を背景に景気が再び失速。中国は電気自動車(EV)や太陽光パネルの輸出を巡って欧州や米国との貿易摩擦を抱えており、外需の先行きも予断を許さない。
国別では、日本向けの輸出が7.8%減、輸入が8.5%減。関係を深めるロシア向けの輸出は15.7%減、輸入は8.4%増となった。 1~3月期の中国の輸出は前年同期比1.5%増、輸入も1.5%増だった。