1月の景気動向指数、5.8ポイント低下=自動車悪化、「足踏み」に下げ
内閣府が8日発表した1月の景気動向指数(2020年=100)速報値は、景気の現状を示す一致指数が前月比5.8ポイント低下の110.2と、2カ月ぶりに悪化した。豊田自動織機などの認証不正で、普通自動車や部品の生産を中心に下落。20年5月(7.2ポイント低下)以来3年8カ月ぶりの下げ幅となった。
基調判断も「改善を示している」から「足踏みを示している」に引き下げた。下方修正は1年1カ月ぶり。
速報段階で反映させた8系列の経済指標はすべてマイナスに寄与。自動車向けのエンジンや鉄鋼などの出荷が減少したほか、輸出数量も米国と欧州連合(EU)向けで低下した。
数カ月先の景気を示す先行指数は0.6ポイント低下の109.9と、2カ月ぶりに悪化した。建設用クレーンや化学工業製品の在庫率上昇が指数を押し下げた。また、新規求人数の低下も響いた。