1月の貿易赤字半減=1.7兆円、資源高緩和―財務省
財務省が21日発表した1月の貿易統計速報(通関ベース)によると、輸出から輸入を差し引いた貿易収支は1兆7583億円の赤字となった。赤字は2カ月ぶりとなるが、燃料輸入額の減少で赤字幅は前年同月の約半分に縮小した。昨年1月の赤字幅が資源価格の高騰と円安の影響で過去最大に膨らんでいた反動が大きい。
輸出額は前年同月比11.9%増の7兆3327億円で、1月としては過去最高だった。
輸入額は9.6%減の9兆910億円。うち石炭は43.2%減、液化天然ガス(LNG)は28.8%減と、大幅に減少した。
相手国別の貿易収支は、対米国が4150億円の黒字、対中国は9595億円の赤字だった。
◇1月の貿易統計
輸出額 輸入額 差引額
総 額 73,327 90,910 ▲17,583
(11.9) (▲9.6) (―)
〔主要貿易相手別の内訳〕
中 国 12,503 22,098 ▲9,595
(29.2) (▲7.6) (―)
米 国 14,234 10,083 4,150
(15.6) (6.0) (48.5)
E U 7,696 7,649 47
(13.8) (▲10.1) (―)
(注)通関ベース。単位億円、億円未満四捨五入。カッコ内は前年同月比増減率%。▲は赤字または減。―は比較できず