内閣府が7日発表した2023年12月の景気動向指数(20年=100)速報値は、景気の現状を示す一致指数が前月比1.6ポイント上昇の116.2と、2カ月ぶりに改善した。米国や欧州連合(EU)、アジア向けの輸出が前月に比べて増加した。基調判断は「改善を示している」に据え置いた。
輸出のほか、半導体製造装置などの生産、出荷も好調だった。一方、衣服を中心に小売りが振るわなかったほか、有効求人倍率の低下がマイナスに作用した。
数カ月先の景気を示す先行指数は1.9ポイント上昇の110.0と、4カ月ぶりに改善した。乗用車の在庫率低下や、消費者心理の明るさを示す消費者態度指数の上昇が押し上げた。