内閣府が11日発表した2023年11月の景気動向指数(20年=100)速報値は、景気の現状を示す一致指数が前月比1.4ポイント低下の114.5と、4カ月ぶりに悪化した。米国や欧州連合(EU)、アジア向けの輸出が振るわなかったことが響いた。基調判断は「改善を示している」に据え置いた。
乗用車などの生産減少のほか、有効求人倍率の低下も指数低下につながった。一方、小売り販売は改善した。
数カ月先の景気を示す先行指数は1.2ポイント低下の107.7と、3カ月連続の悪化。乗用車の出荷減少に伴う在庫率の上昇がマイナスに作用した。住宅着工も低調だった。