【ワシントン時事】米商務省が6日発表した10月の貿易統計(国際収支ベース、季節調整済み)によると、モノとサービスを合わせた貿易収支の赤字額は、前月比5.1%増の642億5500万ドル(約9兆4500億円)だった。赤字拡大は2カ月連続。好調な米景気を背景に、コンピューターや生産設備など資本財の輸入が増加した。
輸出は1.0%減の2587億9300万ドル。医薬品や携帯電話といった消費者向け製品や自動車・同部品などが減少した。一方、輸入は0.2%増の3230億4900万ドルだった。
モノの対中赤字(通関ベース、季節調整前)は255億2400万ドル。輸出が増加し、前月から縮小した。対日赤字は68億6900万ドルに拡大。国別のモノの赤字額上位は、中国、メキシコ、ベトナムと続き、日本は6位だった。
◇10月の米貿易赤字
【国際収支ベース(季節調整済み)】
10月 9月
モノ・サービス 64255 61151
モノ 89795 86319
【通関ベース(モノ、季節調整前)】
全体 98726 90034
(1)対中国 25524 28447
(2)対メキシコ 13054 11974
(3)対ベトナム 9995 9832
(4)対ドイツ 7851 5828
(5)対カナダ 7549 5456
(6)対日本 6869 5985
(注)番号は10月の順位。単位100万ドル。