内閣府は1日、日本経済の需要と潜在的な供給力の差を示す「需給ギャップ」が、2023年7~9月期はマイナス0.5%と、需要不足になったとの推計を発表した。需給ギャップは4~6月期に19年7~9月期以来、15四半期(3年9カ月)ぶりにプラスに転換していた。
23年7~9月期実質GDP(国内総生産)速報値を用いて推計した。金額に換算すると年3兆円程度の需要不足となる。同期の実質GDP速報値は前期比0.5%減、この成長が1年続いた場合の年率換算で2.1%減と3四半期ぶりにマイナス成長となっていた。
7~9月期の実質GDP速報値を用いて計算した4~6月期の需給ギャップはプラス0.2%で需要超過を維持した。