内閣府が7日発表した7月の景気動向指数(2020年=100)速報値は、景気の現状を示す一致指数が114.5と、前月比1.1ポイント低下した。普通乗用車など自動車の出荷が減少したことが響き、6カ月ぶりに悪化した。基調判断は「改善を示している」に据え置いた。
半導体製造装置の出荷や生産、ショベルカーなどの出荷が減少したことも指数の低下につながった。一方、輸出は米国や欧州連合(EU)、中国をはじめとするアジア向けがいずれも改善した。
数カ月先の景気を示す先行指数は1.2ポイント低下の107.6で、2カ月連続の悪化。普通乗用車などの在庫増加や、新規住宅着工の低迷が影響した。