景気動向指数、0.4ポイント低下=2カ月ぶり―5月
内閣府が7日発表した5月の景気動向指数(2020年=100)速報値は、景気の現状を示す一致指数が前月比0.4ポイント低下の113.8と、2カ月ぶりに悪化した。指数の基準となる年を15年から20年に変更したのに伴い、過去の結果も改定した。基調判断は「改善を示している」を維持した。
5月の一致指数では、速報値段階で反映させた8系列の経済指標のうち4系列がマイナスに寄与した。普通乗用車やトラックなどの生産が減少したほか、米国向けの輸出も振るわなかった。
数カ月先の景気を示す先行指数は1.4ポイント上昇の109.5と2カ月連続で改善した。住宅の新築や増改築が伸びたほか、東証株価指数(TOPIX)がバブル期以来の高値水準で推移していることが寄与した。