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5月貿易赤字1兆3725億円=資源高一服で縮小―財務省

日本の港 貿易のイメージ
財務省が15日発表した5月の貿易統計速報(通関ベース)によると、輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は1兆3725億円の赤字となった。(i-stock/kokouu)

 財務省が15日発表した5月の貿易統計速報(通関ベース)によると、輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は1兆3725億円の赤字となった。輸出額は伸び率が鈍化傾向にあるものの、資源高の一服で輸入額が減少し、赤字幅は前年同月比で4割縮小した。貿易赤字は22カ月連続。

 輸出は前年同月比0.6%増の7兆2926億円。27カ月連続で前年同月を上回っているが、その中で最も低い伸び率だった。品目別では米国向けを中心に輸出額が66.3%増となった自動車がけん引した。

 輸入は9.9%減の8兆6651億円。原油や石炭、液化天然ガス(LNG)の輸入額が大幅に減少した影響が大きかった。資源高の落ち着きで、原油輸入額は21.7%減と2カ月連続で減少。1キロリットル当たりの原油価格は円建てで前年同月比16.1%下落し、7万3504円だった。

 国別の貿易収支は、対米国が自動車の輸出額が8割増となったことが寄与し、4349億円の黒字だった。対中国は5406億円の赤字だった。自動車の輸出額が5割増え、赤字幅が縮小した。