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街角景気、4カ月連続改善=判断「緩やかに回復」に上げ―5月

東京駅周辺を歩く人
〔写真説明〕東京駅周辺を歩く人(資料)

 内閣府が8日発表した5月の景気ウオッチャー調査によると、街角の景況感を示す現状判断指数(季節調整値)は前月比0.4ポイント上昇の55.0と4カ月連続で改善した。新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けが「5類」へ移行したことを受け、会食やイベントへの客足が増加した。

 基調判断を引き上げ、表現は4年6カ月ぶりに「緩やかに回復している」に改めた。

 指数の内訳は、企業動向関連が半導体不足の解消などを背景に1.1ポイント改善。雇用関連も1.3ポイント上昇した。家計動向関連は横ばい。サービス・飲食関連が上昇した一方で、小売り関連が低下した。「食料品を中心に値上げが続いている。客の節約志向が強くなり、販売点数に影響している」(中国地方のスーパー)などの声が聞かれた。

 2~3カ月先の見通しを示す先行き判断指数は1.3ポイント低下の54.4。物価上昇への懸念などが影響した。