3月の中国物価、0.7%上昇=1年半ぶり低水準
【北京時事】中国国家統計局が11日発表した3月の消費者物価指数(CPI)は、前年同月比0.7%上昇した。伸び率は前月から0.3ポイント縮小し、2021年9月以来、1年半ぶりの低水準となった。資源価格の下落を受けてガソリンなどが値下がりした。
中国では新型コロナウイルスの感染拡大を徹底的に抑え込む「ゼロコロナ」政策の終了を追い風に、景気が復調している。3月のCPIでも旅行が5.3%上昇し、伸びは前月(3.0%)から大幅に拡大。一方、ガソリンを含む「乗り物用の燃料」は6.4%下落とマイナスに転じた。前年はロシアのウクライナ侵攻に伴って原油相場が高騰していた。
卸売物価指数(PPI)は2.5%下落。前年割れは6カ月連続で、マイナス幅は前月から一段と拡大した。