アインHD、23年4月期の業績予想を下方修正 営業利益は28億円下振れ
調剤薬局大手のアインホールディングス(HD)は3月3日、2023年4月期の連結業績予想を下方修正すると発表した。主力のファーマシー(調剤薬局)事業において、処方箋の受付枚数の回復が当初より遅れていることが要因。
売上高は前期比13.2%増の3580億円、営業利益は13.5%増の171億円となりそうだ。増収増益は確保するものの、従来予想に比べてそれぞれ50億円、28億2000万円の下振れとなる。純利益は26.9%増の90億円で、予想を20億円引き下げた。
同日発表した22年5月〜23年1月期の連結決算は、売上高が前年同期比12.5%増の2639億円、営業利益が14.4%増の116億円、純利益は6.4%増の66億円だった。
ファーマシー事業の売上高は12.7%増の2363億円、営業利益は0.4%増の173億円だった。会社計画に対しては、売上高は1.2%のマイナス、営業利益は15.9%のマイナスだった。既存店における処方箋の受付枚数は、前年同期比1.7%増だったが、会社計画を0.7%下回った。
リテール(ドラッグストア)事業の売上高は23.2%増の188億円、営業利益は7億円で前年同期の15億円の赤字から黒字転換した。既存店売上高は14.9%増と、ほぼ会社計画通りに推移した。