ファミマ、EV用充電器を高出力型に順次入れ替え 23年度中に220店
ファミリーマートは、店舗の駐車場に設置している電気自動車(EV)用急速充電器を高出力型に順次入れ替える。充電の待ち時間を短縮し、ユーザーの利便性向上を図る。
同社では2010年から店舗への急速充電器の設置を進めており、現在、小売業としては最多の約700店に設置している。1月24日から「ファミリーマート千葉大宮インター店」(千葉市)で新型急速充電器によるサービスを開始、23年度中に約220店で入れ替えを行う。25年度をめどに全ての入れ替えを完了する予定だ。
現在設置している急速充電器は20kW級が中心だが、新型機器の出力は50〜100kW級となる。ユーザーが多い店舗では、2台同時充電が可能な機種を設置する。
急速充電器の入れ替えは、充電インフラ運営のe-Mobility Power(イーモビリティパワー、東京都港区)と共同で進める。充電料金はビジター利用の場合、1〜5分が275円(税込)で、5分を過ぎると1分当たり55円が加算される。e-Mobility Power発行の充電カードの場合は、「急速充電プラン」の月会費が4180円で、1分当たりの利用料は16.5円となっている。
国内のEV(PHVを含む)の普及台数は約33万台(21年3月末時点)だが、政府は遅くとも35年までに乗用車新車販売で電動車100%の実現を目指している。そのため、充電インフラの拡充についても後押ししていく方針だ。