内閣府が７日発表した１０月の景気動向指数（２０１５年＝１００）速報値は、景気の現状を示す一致指数が９９．９となり、前月比０．９ポイント低下した。悪化は２カ月連続。海外経済の減速で半導体製造装置などの生産や出荷が低下したことが響いた。基調判断は「改善」に据え置いた。
１０月の一致指数は、速報値の段階で反映させた８系列の経済指標のうち、５系列がマイナスだった。生産などのほか、小売りや卸売りの商業販売額も低下。生活必需品の値上げラッシュが影響したとみられる。
数カ月先の景気を示す先行指数は０．８ポイント上昇の９９．０で、２カ月ぶりに改善した。乗用車の在庫率低下などがプラスに寄与した。一方、消費者心理の明るさを示す消費者態度指数は低下した。