内閣府が8日発表した9月の景気動向指数(2015年=100)速報値は、景気の現状を示す一致指数が101.1となり、前月比0.7ポイント低下した。悪化は4カ月ぶり。主に企業の設備投資向けの出荷や生産が、前月まで好調だった反動で減少したことが響いた。基調判断は「改善」に据え置いた。
9月の一致指数は、速報値の段階で反映させた8系列の経済指標のうち、5系列がマイナスだった。企業の設備投資の反動減に関しては、コンベヤーの出荷の他、自動車部品や化学工業製品の生産の低下などが影響した。
数カ月先の景気の動きを示す先行指数は3.9ポイント低下の97.4で、2カ月ぶりに悪化した。自動車の在庫率が上がった他、物価上昇が消費者心理を冷やしていることも反映した。