セブン&アイ・ホールディングス(HD)とイズミ(広島市)は4月5日、業務提携を結ぶことで合意したと発表した。
セブン&アイHD傘下のイトーヨーカ堂はイズミとの仕入れの統合や輸入商品・地域産品の共同調達、西日本における店舗の共同運営・出店などを検討する。セブン-イレブン・ジャパンを含むセブン&アイグループとイズミの食品売上高を合計すると、中国(兵庫県を含む)・九州エリアにおける市場シェアは11%に達する。
また、ヨーカ堂が中国地方で唯一営業している「イトーヨーカドー福山店」(広島県福山市)の営業を2019年春をめどにイズミに引き継ぐ。イズミはショッピングセンター(SC)「ゆめタウン」として営業する見込みだ。
セブン&アイHDではヨーカ堂の業績建て直しが大きな課題となっているが、東日本が地盤のヨーカ堂と西日本に営業エリアを絞っているイズミの提携は補完性が高い。
今後は、西日本のセブン-イレブン店舗などでイズミの電子マネー「ゆめか」を使えるようにするほか、イズミの「ゆめタウン」などでセブン&アイの電子マネー「ナナコ」による決済サービスを取り入れる。
そのほか、セブン-イレブン、アカチャンホンポ、ロフト、セブン銀行(ATM)などのイズミのSCへの出店拡大、プライベートブランド「セブンプレミアム」のイズミ店舗での取り扱いなども検討する。