【米ウォルマート】最低時給11ドルに引き上げ、減税効果を還元

2018/01/16 18:00
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 米ウォルマート・ストアーズは1月11日、時間給従業員の最低時給を現在の10ドルから11ドルに引き上げると発表した。また、2018年1月期中に最高1000ドルのボーナスも支給する。

 

 米国では昨年12月に税制改革法案が成立、連邦法人税率が35%から21%に下がることが決まった。ウォルマートは減税効果を従業員に還元、待遇改善につなげる。

 

 最低時給の引き上げは2月から実施する。ボーナスは勤続期間に応じて200?1000ドルを支給する。勤続20年以上の従業員は1000ドルのボーナスを受け取る。

 

 時給引き上げに伴う会社側の負担は年間3億ドル、ボーナスの総額は約4億ドルとなる。

 

 このほか、時間給従業員が有給で10週間の出産休暇、6週間の育児休暇を取得できるようにする。また、養子縁組をした従業員には子供1人当たり最大5000ドルを補助するなど福利厚生制度も充実させる。今回の賃上げとボーナス支給、福利厚生の改善で恩恵を受ける従業員は全米で100万人を超える。

 

 同社は15年に最低時給を9ドルに、16年に10ドルに引き上げた。16年1月期から2年間で賃上げと従業員教育などに27億ドルを投資するなど、待遇改善に力を入れている。

 

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