【公取委】アマゾンへの審査終了、独禁法違反の疑い解消

2017/06/02 17:00
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 公正取引委員会は6月1日、独占禁止法違反の疑いで行っていたアマゾンジャパンへの審査を終了すると発表した。

 

 同社は、第三者からの出店または出品を募って運営している電子商店街「Amazonマーケットプレイス」で、競合する「楽天市場」「Yahoo!ショッピング」など他の電子商店街と比較して同等かより安い価格での販売などを求める契約を結んでいた。

 

 公取委によると、アマゾンは定期的に調査を行い、出品者が他の電子商店街で安く販売している場合は、Amazonマーケットプレイスでの販売価格の引き下げを求めたり、品揃えについても他の電子商店街と同等かそれ以上にするように求めていたりした。こうした行為が、出品者の事業活動を制限したり、電子商店街運営者の新規参入を阻害したりする可能性があるとして公取委が審査していた。

 

 審査の過程で、アマゾンが契約を見直し、今後は他の電子商店街との価格や品揃えの同等性を出品者に求めないと申し出たことから、公取委では独禁法違反の疑いが解消されると判断した。

 

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