【ペット関連市場】17年も微増続く、飼育頭数頭打ちでも支出は増加

2017/03/21 00:00
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 ペットの飼育頭数は近年、頭打ちとなっているが、ペットの健康維持・管理への高まりなどから一頭当たりの支出は増加しており、関連市場は微増が続きそうだ。矢野経済研究所はペット関連の市場規模(小売金額ベース)を2016年度が前年度比1.1%増の1兆4889億円、17年度が0.7%増の1兆4987億円と見込む。

 

 ペット用品市場は横ばいだが、ペットフード市場やペット保険などの各種サービスが成長を後押しする。

 

 15年度の市場規模は全体で1.5%増の1兆4720億円だったが、ペットフードは2.8%増の4735億円と全体の伸びを上回った。ペットの高齢化や小型犬化が進む中、軟らかいタイプのフードへの需要が高まっている。逆に、大型犬の減少でドライフードの大容量タイプは需要が減少している。また、健康志向の高まりで、年齢別や犬種別、対格別、症状別など細分化・多様化が進んでいる。

 

 ペット美容室やペット医療、ペット保険など各種サービスの市場規模は15年度で1.2%増の7480億円だった。

 

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