貿易赤字、最大の11兆円超=資源高、円安響く―22年度上半期
財務省が20日発表した2022年度上半期(4~9月)の貿易統計速報(通関ベース)によると、輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は11兆75億円の赤字となった。赤字幅は13年度下半期の8兆7601億円を上回り、半期として過去最大。ロシアのウクライナ侵攻に伴う資源高や急速な円安進行で、輸入額が大幅に膨らんだ。
輸入額は前年同期比44.5%増の60兆5838億円。輸出額は19.6%増の49兆5763億円。
国別の収支は米国が3兆1601億円の黒字、中国が2兆8360億円の赤字だった。
同時に発表した9月の貿易統計では、貿易収支は2兆940億円の赤字だった。単月の赤字は14カ月連続。
◇9月の貿易統計
輸出額 輸入額 差引額
総 額 88,187 109,126 ▲20,940
( 28.9) ( 45.9) ( ― )
〔主要貿易相手別の内訳〕
中 国 17,320 23,078 ▲ 5,759
( 17.1) ( 30.1) ( ― )
米 国 16,778 10,709 6,069
( 45.2) ( 40.3) ( 54.8)
E U 8,272 10,107 ▲ 1,835
( 33.2) ( 20.4) ( ― )
◇22年度上半期の貿易統計
輸出額 輸入額 差引額
総 額 495,763 605,838 ▲ 110,075
( 19.6) ( 44.5) ( ― )
〔主要貿易相手別の内訳〕
中 国 97,105 125,465 ▲28,360
( 7.4) ( 25.1) ( ― )
米 国 91,066 59,466 31,601
( 22.8) ( 32.1) ( 8.4)
E U 46,777 55,542 ▲ 8,766
( 22.3) ( 14.9) ( ― )
(注)通関ベース。単位億円、億円未満四捨五入。カッコ内は前年同期比増減率%。▲は赤字。―は比較できず