J.フロントリテイリングが発表した2016年2月期の連結業績は、営業利益が前期比13.9%増の480億円となり、過去最高を更新した。売上高は1.2%増の1兆1635億円だった。
大丸松坂屋百貨店を中心とする百貨店事業は、暖冬の影響で冬物衣料の販売が苦戦したことなどから売上高は0.4%増の7632億円と微増にとどまったが、ポイント販促などの広告宣伝費を中心に経費を削減した効果で、営業利益が24.1%増の287億円となった。大丸松坂屋百貨店ではインバウンド(訪日外国人)効果で、免税品の売上げが2.2倍の338億円に伸び、全体の5.0%を占めた。
都市型ショッピングセンターのパルコ事業は、福岡パルコの本館増床効果などもあり、売上高は2.5%増の2810億円、営業利益は2.7%増の125億円と増収増益だった。
17年2月期の連結業績は、売上高が1.0%増の1兆1750億円、営業利益は4.1%増の500億円と最高益更新を見込む。